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業績目標の達成時期を延期したNTTで、グループトップの交代が注目を集めている。次期社長候補として、これまで名前が挙がっていたドコモや東西地域通信のトップではなく、別の人物が急浮上した。市場環境の変化に直面するNTTの将来を左右する人事である。
NTTの業績悪化が鮮明になっている。特に携帯電話事業を担うドコモは、通信料金の値下げや競争激化により苦戦が続く。業績目標の達成時期を当初の計画から延期せざるを得ない状況となり、グループ全体の成長戦略の見直しが迫られている。
こうした中で成長の軸は、ITサービスやデータセンター事業を展開するNTTデータグループへと移っている。同社はクラウドやAI関連の需要を取り込み、業績を伸ばしている。市場からは「NTTの将来はデータグループにかかっている」との声も出始めている。
次期トップ候補として急浮上した人物は、NTTデータグループのトップを務める澤田純氏(65)だ。澤田氏は長年データ事業を統括してきた実績を持ち、グループ内でも成長部門を率いてきた手腕が評価されている。関係者によると、後継者選びの過程で澤田氏の名前が急浮上したという。
NTTは澤田氏の登用により、データ事業へのシフトを加速させる戦略とみられる。ドコモや東西地域通信のトップが本命視されてきたこれまでの人事とは異なり、グループ全体の事業ポートフォリオ改革を優先する姿勢が読み取れる。NTTは10月中にも新体制を発表する見通しだ。