
岩手県大槌町で発生した山林火災は28日、発生から7日目を迎えた。前日の午後に発生以来初めて雨が降り、町は「火の勢いはおおむね制御下にある」との認識を示した。しかし、山からは依然として煙が立ち上り、収束の見通しは立っていない。
町によると、午前6時時点の焼損面積は小鎚地区で約446ヘクタール、吉里吉里地区周辺で約1187ヘクタール、合計約1633ヘクタールに達した。前日午後に1.5ミリの雨が降ったことで、前日からの延焼拡大は約15ヘクタールに抑えられたという。
避難指示は現在も町の人口の3割にあたる1558世帯3257人に出ている。避難所の避難者は徐々に減少し、午前7時時点で43世帯108人となった。避難所の外では、町内の「三陸花ホテルはまぎく」に吉里吉里地区の特別養護老人ホームの利用者110人が避難生活を送っている。
避難指示解除の見通しについて、平野町長は28日午前の会見で「専門家の意見を聞きながら慎重に見極めていく必要がある」と説明し、具体的な時期の明言を避けた。避難指示の解除は、消防による鎮圧宣言の後になる見込みだ。
消防士らは消火活動を続けているが、消火したはずの山から再び煙が上がる「もぐらたたき」のような状況に住民は疲弊している。地形が複雑で消火が難しく、長期化の可能性も専門家から指摘されている。
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