
成田空港を拠点に展開する格安航空会社(LCC)のスプリング・ジャパンは23日、新たに成田―函館線の運航を開始した。同路線は原則として週末をメインとした週3日のスケジュールで運航される予定だ。初便の出発に合わせて成田空港では記念セレモニーが開催され、関係者が新たな門出を祝った。今回の就航により、同社の国内ネットワークはさらに強固なものとなる。
セレモニーの壇上に立ったスプリング・ジャパンの柴田晃伸事業本部長は、新路線の展望について期待を寄せた。柴田氏は「ビジネス、観光のお客様にたくさんご利用いただきたい」とあいさつし、幅広い層の利用を呼びかけた。函館は観光資源が豊富であり、首都圏からの手軽なアクセス手段としてLCCの役割が期待されている。週末利用を中心としたダイヤ設定も、短期旅行者のニーズを捉える狙いがある。
成田空港からの北海道路線において、函館は新千歳、旭川に続く3番目の就航都市となった。成田国際空港会社の神崎俊明営業部門長は、複数の路線を組み合わせた旅の形を提案している。神崎氏は「成田から函館に入り、新千歳から(成田に)戻ることもできる。北海道を満喫してほしい」と述べ、周遊観光の利便性を強調した。これにより、北海道内を縦断する新たな旅行ルートの構築が可能になる。
スプリング・ジャパンは、中国の大手LCCである春秋航空の日本法人として2014年に就航を開始した。その後、2021年には日本航空(JAL)グループの一員となり、経営基盤の強化を図ってきた。現在はJALグループのLCC戦略における重要な一翼を担っている。同社は低価格ながら質の高いサービスの提供を目指し、路線の拡大を続けている。
今回の函館線の新設により、同社が運航する路線数は国際線が中国方面を中心に7路線、国内線は4路線となった。成田をハブとしたネットワークの充実は、インバウンド需要の取り込みにも大きく寄与すると見られている。今後も観光需要の回復に合わせ、効率的な運航体制の構築を進める方針だ。地域経済の活性化に向けた同社の取り組みに、業界内外から注目が集まっている。
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