
NECは11日、米AI新興企業アンソロピックとの協業枠組みに、三井住友フィナンシャルグループ(FG)など国内金融機関8社が加わると発表した。金融サービスの品質向上やサイバーセキュリティ対策強化に向け、AIを活用した連携を進める。
高性能AIによるサイバー攻撃悪用の懸念が高まる中、NECは安全性が重視される金融機関を皮切りに、AIの適切な利用を推進する方針。参加企業にはMS&ADホールディングス、住友生命保険、大和証券グループ本社などが名を連ねる。
NECは4月にアンソロピックとの協業を開始しており、金融や製造業、自治体向けにAIシステムを共同構築する計画を表明していた。今回の金融8社参加はその第一弾となる。
各金融機関は、アンソロピックの高い安全性を持つAIモデルを活用し、不正取引検知や顧客サービス自動化などの分野で実証実験を進める見通し。住友生命は保険金支払い審査の効率化、大和証券は投資助言の高度化を目指す。
NECは今後、金融セクターでの実績を基に、他業種への展開を加速させる考えだ。協業を通じて、社会全体でのAI活用の信頼性向上に貢献したいとしている。